
「建設現場で働くのはダサい」
「土木作業員ってなんか恥ずかしい仕事」
こんなふうに思われることが、まだまだあるような気がしています。
特に若い世代の中には「スーツを着る仕事のほうがカッコいい」と感じる人も多いかもしれません。
この記事を書く筆者は過去に建設業で作業着を着て働いていて、今はスーツを着て建設業界で仕事をしています。
その上で、実際、建設現場の仕事って社会にとって必要不可欠な職業なのに、なぜここまで偏見があるのかと少し悲しくなることもあります。
そこで今回は「建設業の仕事はダサい・恥ずかしい」という価値観について考えて、建設業で15年働く筆者が改めて考えてみました。
✔この記事でわかること
- そもそもなぜ「ダサい」「恥ずかしい」と思われるのか?
- 建設業が「ダサい」と思われがちだけど、実はスゴい理由
- 「恥ずかしい仕事」ではなく「なくてはならない仕事」
- 「建設業がダサい」という価値観を変えるべき理由
✅この記事を書いてる人

名前:ひでよし
転職4回経験者
15年建設業で仕事するリーマン
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建設現場の仕事はダサい・恥ずかしい?そんなことない!時代は変わりつつある
そもそもなぜ「ダサい」「恥ずかしい」と思われるのか?
建設業が「ダサい」「恥ずかしい」と言われがちな理由には、いくつかの要因があると感じます。
汚れる仕事だから
建設現場では、ヘルメットをかぶり、作業着を着て、汗を流しながら働く。
泥やホコリまみれになることもあれば、夏は炎天下、冬は極寒の中で作業することもあります。
これは傍から見るより数倍も過酷な労働環境です。

要はなんとなくのイメージとして泥臭く見えてしまうんですよね。
一方で、オフィスワークはスーツを着て、エアコンの効いた部屋で働くことができる。
この違いから、「スーツ=カッコいい」「作業着=ダサい」というイメージが生まれやすいのは確かでしょう。
学歴や偏見の問題
「建設業=学歴がない人がやる仕事」という偏見もあるのかなと。
特に日本では、大卒=ホワイトカラー、学歴がない=ブルーカラーという固定観念が根強く残ってるのも事実。
でも実際は、施工管理や職人として一人前になるには、専門知識と経験が必要で、誰でも簡単にできる仕事ではありません。
ゼネコンの施工管理は頭も良くてコミュニケーション力も兼ね備えてないと務まらない仕事です。
職人も図面通りに現場を納めるには、数字に強くないと絶対にできませんし、刻一刻と変わる現場状況に対応しながら工事を進める頭の回転の速さも求められます。
「3K(きつい・汚い・危険)」のイメージ
建設業は昔から「3K」と言われ、きつい・汚い・危険な仕事という印象がありますよね。
確かに、体力を使うし、危険な作業もあるけど、技術の進化で現場にもどんどんITが活用され、環境は改善されつつあります。
しかし、昔のイメージが今も強く残り「建設現場=辛い仕事」という固定観念が払拭されていない感覚はしっかりとあります。
建設業が「ダサい」と思われがちだけど、実はスゴい理由
「建設業の仕事はダサい」と思われがちだけど、実はめちゃくちゃカッコいい仕事だと思います。
目に見える成果がある
建設業の仕事は、形として残り、地図に載ります。

某大手ゼネコンのCMでも見聞きしたセリフですよね。
家、ビル、橋、道路…世の中のインフラを作っているのは建設業の人たちです。
地震大国日本で、建築、道路などの土木工事は海外から見てもハンパじゃないレベルの高さを誇ってますからね。
オフィスワークでは、自分の仕事の成果が見えにくいこともありますが。建設業は、完成した建物を見るたびに「これに自分が関わったんだ」と実感できる喜びや充実感は凄いものがあります。
誰でもできる仕事ではない
建設業は、未経験でいきなりできる仕事ではありません。
職人になるには技術と経験が必要だし、施工管理も専門的な知識が求められます。
資格(施工管理技士、電気工事士、土木施工管理技士など)を取れば、さらに高収入も狙えます。

「手に職をつける」という意味では、むしろ安定感のある仕事といえますね。
人手不足も重なって本当にチャンスの多い業界といえます。
収入が高い仕事も多い
「建設業=給料が安い」というイメージがあるかもしれませんが、実はそうでもありません。
特に職人として技術を磨いたり、施工管理として経験を積めば、年収500万〜800万以上も十分可能な世界です。
例えば、
✔ とび職・配管工・溶接工 → 経験を積めば年収600万超えも可能
✔ 施工管理 → 資格を取れば年収800万以上も狙える
✔ 独立すればさらに高収入に
毎年東洋経済新聞社より発刊されている会社四季報「業界地図2023年度版」の「業界別平均年収ランキング」(国内上場企業の40歳平均年収をもとに集計)によれば、業界別の平均年収は下記のようになっています。
1位 | 総合商社 | 1319万円 |
2位 | コンサルティング | 1146万円 |
3位 | 海運 | 935万円 |
4位 | 半導体・製造装置・材料 | 835万円 |
5位 | 不動産・戸建て・マンション | 822万円 |
6位 | 建設 | 814万円 |
7位 | 医薬品 | 814万円 |
8位 | ソフトウェア | 809万円 |
9位 | ゲーム | 794万円 |
10位 | ITサービス・クラウド | 785万円 |

全業界の中でも建設業は6位に位置しており、年収が高いのは非常に魅力的な業界であると言えますね。
一方で、オフィスワークの仕事は、年収300万〜400万円台で頭打ちになることも多いことを考えれば、むしろ、建設業のほうが稼げる仕事だったりします。
そもそものベース賃金が高い業界なので、未経験でも年収を上げやすいのが特徴です。
建築転職
建築業界は全体の業界でもかなり特殊なスキルや知識ゆえ、大手の転職エージェントサイトを利用するより、業界に特化した転職エージェントを使うほうがスムーズに転職活動が進みます。
また建築業は、これまでの職歴、アピールするスキルや資格など特殊で専門的な内容が多いので一般のエージェントではせっかくの職歴を活かしきれない可能性が高いです。
建築業界で最短かつ最速で転職活動を成功させるには、日本最大級の建築業界専門の転職エージェントサービスの建築転職がオススメです。

建設業って職種などの専門性が高くて、一般的な転職エージェントでは扱いが難しく求人に差が出やすい分野になります。
その点、建築転職ならスーパーGCをはじめとした上場企業の非公開求人を多く扱っており、この業界で転職を考えるならまず登録しておいて間違いありません。
もちろん内勤の求人もあるので、希望の条件を伝えてどんな求人(条件や仕事内容)があるのか一度眺めてみるだけでも視野が広がり可能性を感じることができます。
サポートしてくれるエージェントが建築業界に精通しているだけで、各GCの特徴とあなたの適性を見ながら的確なアドバイスを受けられて心強いので参考にしてみてください。
「恥ずかしい仕事」ではなく「なくてはならない仕事」
もし建設業の人たちがいなかったら、道路も、家も、ビルも、橋も作られません。
オフィスでスーツを着て仕事をしている人も、建設業の人たちが作った建物の中で働いていますよね。
社会にとって、未来永劫なくてはならない仕事なのに「ダサい」と言われるのは、おかしい気がしてなりません。

本当に「カッコいい仕事」とは、誰かの役に立つ仕事ではないのかなと思います。
「建設業がダサい」という価値観を変えるべき理由
海外では「建設業はカッコいい仕事」
日本では「建設業=ダサい」というイメージがありますが海外ではむしろ逆のようです。
例えば、アメリカやヨーロッパでは、職人やエンジニアは「専門職」として高く評価されています。
実際、ドイツでは「マイスター制度」という職人の資格制度があり、建築・電気・機械の技術職は「誇りを持つべき仕事」として認められていたりします。
建設業の働き方は進化している
確かに、建設業は昔(筆者の経験だけでも約15年前)は「キツい」仕事だったと思う。
でも今は、DX(デジタルトランスフォーメーション)の導入で、急速に業務の効率化が進んでいます。
- ドローン測量 → 人手を減らし、効率的に作業
- 建設用ロボット → 重労働の負担を軽減
- 施工管理アプリ → 現場の管理がスマホで簡単に
建設業の仕事は、昔のイメージのままではありません。
むしろ、これからの時代は「IT+建設」のスキルを持つ人が重宝されだしています。
現に、今働いている会社にもITスキルを持ったSEが社内にいたりします。
一昔前では考えられない光景ですからね。
まとめ
「建設現場はダサい・恥ずかしい」という考えはイメージだけが先行していると感じます。
結局、「ダサい・恥ずかしい」と思われるのは、世間のイメージと、実際の仕事の価値にギャップがあるからに他なりません。
でも、建設業は「社会に必要不可欠で、カッコいい仕事」だと僕は思います。
✔ 形に残る仕事ができる
✔ 専門知識と技術が必要なプロフェッショナルな仕事
✔ 海外では「誇りある仕事」とされている
✔ 収入面でも安定している
これからの時代、建設業を「ダサい仕事」から「誇れる仕事」に変えていくべきだと思います。
また以下の記事では、施工管理が転職市場で引き手数多なほど人気の理由をまとめました。
食いっぱぐれすることがない仕事です。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!