この記事は筆者が実際に体験した、日本に実在する「ある企業」の実情です。
平均勤続年数が3ヶ月、ほとんどの社員が1ヶ月ほどで辞めてしまうのが日常。
筆者もわずか1年で辞めてしまいましたが、それでも退職時に後輩が10人以上いましたからね。。
筆者が経験したブラック営業会社は、ゴリゴリIT系の営業で、
「とにかくノルマを死ぬ気で乗り越えろ!自分の給料は自分で稼げ!」
というスタンスの会社でした。
毎日怒号が飛び交う社内の雰囲気はまさに戦場で、いつ暴動のようなトラブルが起こってもおかしくないようなカオス状態でした。
営業会社に入社しようとしている場合は、このような会社だけは絶対に避けた方がいいです。
そこで、この記事では実際のブラック営業会社ってどんな感じなのか、そしてブラック企業を回避する方法についてまとめました。
✔️この記事でわかること
- これがリアルなブラック営業会社!10個の慣例
- ブラック営業会社を回避する方法
✅この記事を書いてる人
名前:ひでよし 転職4回
ブラック企業から脱出しプライム上場企業に転職成功
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【体験談】平均勤続年数3ヶ月の地獄!ブラック営業会社の慣例10選
これがリアルなブラック営業会社!10個の慣例
面接は雑談のみ。一回きりで次の日内定
ブラック営業会社は入社前から「格」が違いました。
書類選考を通過し、面接の連絡があって当日会社に行くと面接官が1人。
パッと見た感じ30代後半に見える男性だが役職不明。
面接が始まると、面接独特の堅苦しい雰囲気など全くなく、とにかくフレンドリーに話してきてくれて、よくありがちな
では自己紹介を簡潔にどうぞ。
御社を希望した理由は?
前職では何をやっていましたか?
みたいな質問もありませんでした。
聞かれた質問は今も忘れない3つのみ。
- やる気ある?
- キツくても根性出せる?
- 自分を炎に例えたら何色?
これだけです。
とりあえずやる気とか根性とかの確認が多く、それさえ分かれば雑談して面接は終わりです。
そして次の日に即内定連絡です。
ちなみに面接してくれたのはマネージャー(管理職の部長クラス)だった事が入社後に判明。
もちろん社長や役員など全く出てきませんでしたね。
これぞブラック営業会社、選考も一味違いました。
入社3日で飛ぶ同期続出 &初日からテレアポ
なんでそんな危なっかしい面接で入社したの?
と言われそうですが、当時20代で若かった僕は「怖いもの見たさ」のような好奇心もあって勢いで入社しました。
同じタイミングで入社した方が他に5人いましたが、1週間もたたないうちに3人いなくなりました。
体感で3日くらい。
もちろん研修など一切なく、初日からいきなり打電(営業のためのテレアポ)をしろと言われます。
何を話せばいいのか分からないし、そもそも何を売るの?
っていう状況なので無理ですよ…?ってなったら上司が
先輩が横で電話しているから、それ聞いて真似したらいいだけだしできるだろ?
という感じ。
すかさず話す内容が書かれたマニュアル?(台本)のような紙を渡されて言われるがままにテレアポさせられてました。
こんな感じだったので、まぁ初日で辞めてしまう人が続出するのも無理ありませんよね。
毎週新人入ってくる
5人入社して1週間で3人辞めちゃうスピード感なので、それからというもの毎週のように新人が入ってきました。
あまりに毎週なので最初は「あなたが〇〇さんね」と顔と名前を覚えようとしてましたが、すぐに「どうせ覚えてもいついなくなるか分からないからまぁいっか」という思考に行き着きます。
ある種の悟りが開けた瞬間だったのかもしれません。
入ってくるのは全員20代前半〜中盤の人ばかりで、イケイケの雰囲気をまとった人がとにかく多かったです。
僕は根暗なので、イケイケの雰囲気の人は正直怖かったです。笑
僕は徐々に存在感を消しつつそーっといるようになっていきました。
朝礼・昼礼・夕礼で進捗報告
ブラック営業会社はとにかく社員を信用せず駒扱いしてくるので、毎日3回進捗を報告させられていました。
まず朝一の朝礼で昨日までと今月残りの進捗を大声で言わされます。
お昼の昼礼では午前の結果報告と午後からの取り組みを大声で言わされます。
夕礼では今日一日の結果と明日以降の取り組みを大声で言わされます。
ちなみに夕礼は午後8時からです。笑
おかげで喉がずっとカスれてしまう状況が続いていました。
進捗がノルマ達成の数字になっていれば本当に何も言われません。
しかし、全く結果が出ていないとリアルに、
- ゴミ扱い
- 存在価値なし
- 使えないお荷物
などなどパワハラを集めたバラエティパックのような扱いを受けます。
この激詰めにメンタルをやられて辞めてしまう人も多かったですね。
バカデカい声で挨拶がマスト(軍隊そのもの)
ブラック企業での挨拶はとにかくバカデカい声で言わないと「元気がない!やる気あんのか!」とキレ散らかされます。
なので、全員が腹から絞り出す体育会系の熱量で「おざす!」的な挨拶をみんなでしてましたね。
完全な洗脳ですが、謎の結束感みたいな物はみんなの中で芽生えてました。笑
これに関しては「大きな声で挨拶」って悪いことじゃなくて、今でも結構アリだったりもしています。普通に元気出ますからね。
達成者は勇者、未達者はゴミ
ノルマ至上主義のため、達成者は全員から拍手され讃えられ賞賛される一方、未達者は
「は?何やってんの?舐めてんの?」
「やる気ある?」
「結果出すまで帰るんじゃねぇよ」
というような天と地の対応をしてくれます。
しかも毎月リセットされるので、前月達成して賞賛されていた人でも今月ダメなら一瞬でゴミ扱いです。
嘘みたいな話ですが、マジでリアルにこんな感じです。
良くも悪くも超実力主義の世界で、結果さえ出せばマジで居心地のいい会社である反面、結果を出さないと罵倒され激詰めされ心身共にめちゃくちゃ追い詰められます。
入社3ヶ月で突き抜けた結果を出して部長クラスになる人もいれば、何年いても平社員から抜け出せずにボロカス言われている人もたくさんいて、公平っちゃ公平な世界だなと感じた記憶があります。
僕はプライム上場企業にも在籍し、そこで社歴が長いだけで偉そうにして仕事しないおじさんもたくさん見てきたので、完全実力主義の会社のやり方は100%悪いとは言い切れない部分もあるのは確かです。
半年経てば後輩だらけ
僕は1年在籍しましたが、半年経てば後輩がうじゃうじゃいる状況になります。
直属の後輩だけで多分10人以上はいたと思います。
毎月10人以上入社してきて、残るのは半分以下なので、大体それくらいの人数に落ち着いてきます。
普通の感覚では、後輩って年一回の新卒か、数年に一度入ってくる中途採用者がいるかどうかだと思ので完全に異常なペースですよね。
しかしブラック営業会社はとんでもない離職率のため、本当に信じられないペースで人が入ってきます。
在籍1年で社名が3回変わった
僕が一番驚いたのが、頻繁な社名変更です。
は?社名なんて簡単に変わらないでしょ?
って思うかもですが、僕が在籍していた1年間でなんと3回も社名が変わりました。
なぜかと言うとゴリゴリの営業会社なので、毎日200件とか300件のテレアポするわけです。
しかも20人以上の人間がめちゃくちゃ打電するので、何度も同じお客さんに電話している状況になります。
するとお客さんは社名を聞いただけで「ガチャ切り」してしまいます。
ここを突破するために適当な理由をつけて
今日からお前らは「〇〇株式会社だ!」
みたいな嘘みたいな本当の話です。
テレアポも昨日と違う会社名を名乗りながら電話する違和感は、多分一生忘れられないでしょう。
もうあんなことは2度としたくないと心から思ってしまいます。
未達3ヶ月で給料ダウン
「達成者は賞賛」され「未達者はゴミ扱い」と説明しましたが、ブラック営業会社はここからが本番です。
「ゴミ扱い人間に払う給料などもったないない」と言わんばかりに、3ヶ月未達が続くと問答無用で給料が下がっていく。。
基本給は下げられないので、能力給という項目がガンガン下げられていく状態です。
まるでデスゲームのようなハラハラ感ですね。
これにより全員が毎日本気で営業するし、自分の給料は自分で稼ぐというマインドで戦場のようでした。
それでも毎月歩合で給料3桁の人もいたので、格差社会のピラミッドを見せられているようでこれはこれで面白かったですね。
全員ライバルのサバイバル
ゴリゴリのブラック営業会社では、顧客リストが存在していて、ここの優良顧客の奪い合いが常に繰り広げられています。
そうなると当然、常に殺伐とした空気感で張り詰めていました。
「お前〇〇の客取っただろ!」
「そっちの対応が遅いから取られたんだろ!文句言うんじゃねぇ!」
みたいなやり取りが普通にありましたね。
普通の会社なら上司などが出てきて管轄や責任の範囲を整理したりしますが、ブラック営業会社では上は全く関与しません。
完全放置で誰が契約しようがどうでもいい話。
会社としての売上になるなら担当者同士のいざこざとか完全スルーです。
全員がライバルで気を抜くと優良顧客を持っていかれるので、安心できる時間は全くなかったですね。
とにかく心身ともに疲れますよ。
ブラック営業会社を回避する方法
転職エージェントを利用
僕が在籍したようなブラック企業に当たらないようにする最も確実な方法は、転職エージェントを利用することです。
今回この記事で紹介した営業会社にはエージェントを使わずに自分で調べて応募して入社した会社です。
今だから分かりますが、自己流の転職活動って本当に危ないんだなと。
自己流だとネットの浅い表面的な情報にしかアクセスできなくて、ブラック企業の危険なポイントなど知らずにホームページだけを見て判断するしか選択肢がない状態ですからね。
僕はこの反省を生かしてその後の転職では全て転職エージェントを利用してきました。
そのおかげでホワイトなプライム上場企業に入れて年収は上がったし、休みは増えたし、激詰めも無くなったし、給料を下げられることも無くなりました。
転職エージェントってどれを使えばいいの?
転職成功には「エージェント選び」がキーポイント
自分が希望するホワイト企業に転職するためには「自分に合った転職エージェント」を見つけなければいけません。
自分に合った転職エージェント?
とりあえず大手のエージェントでいいんじゃないの?
と思ってとりあえず大手エージェントに登録するパターンが多いですが、転職エージェントは全国に約26,000社もあると言われており、その中の担当者の数はもはや数え切れません。
その中から自分にマッチするエージェント(担当者)を探すのは至難の業、というか宝くじを当てるような作業になり、あまり現実的ではありません。
エージェントを3回利用した経験から言うと、求人数の多さも重要ですが、それ以上にエージェントとの相性が大事になります。
どうしてそんなにエージェントとの相性が大事なの?
覚悟を決めていざ転職エージェントに登録して面談しても、相性が合わないエージェントに当たってしまうと、
- 会話がギスギスして気まずい、会話が続かない
- 自分の希望をうまく伝えられない
- 会話が噛み合わず途中から相談したくなくなる
- やりとりが減って適当な求人しか来なくなる
など転職活動を円滑に進めるために利用したはずが、逆にストッパーのようになって進まないという本末転倒な状況になってしまいます。
そうならないために、確実に自分に合った転職エージェントとマッチングできる【転職エージェントナビ】というサービスがあります。
転職エージェントナビでは、登録・相談するだけで「あなたの性格やキャリアプランに合った」エージェントを紹介してくれるサービスになります。
ここで人のマッチングが上手くいかないと、どれだけエージェントとのやりとりを頑張っても、会話が噛み合わず希望の条件や求人に辿り着けない可能性が出てきますからね。
「とりあえず大手の転職エージェントに登録すればいいか」
と何も考えずに登録して、
- 希望する求人が出てこない
- メールだけがガンガン届いて具体的なアクションが分からない
- エージェントとの相性が悪くてまた別のエージェントに登録しなおすハメになる
- エージェントが忙しく(抱える求職者が多いため)雑な対応を受ける
など、結果的に遠回りしてしまうことがよくあります。
僕も実際に大手のエージェントに登録したけど、担当者との相性が合わずに結局使うのを辞めてしまい、別のエージェントを探し直して時間を大きくロスした過去があります…
だったら最初から性格やキャリアプラン(希望の業界や条件に強い)に沿ったエージェントをピンポイントで紹介してもらう方が、効率も良く転職活動が進むので、時間の短縮に繋がりオススメです。
登録は30秒で完了します。
完全無料なのでエージェント選びの参考にしてみてください。
まとめ
結論、ブラック営業会社で頑張るメリットはマジでありません。
- 昇給なし
- 有給なし
- スキルアップなし
- 残業代なし
- 将来なし
- 人権なし
ブラック営業会社で働いても、とにかく「ないない尽くし」です。
絶対に入ってはいけません。心身が壊されてしまってからでは遅いですからね。
絶対に避けなくてはいけない戦場です。
以下の記事では、中小企業にありがちな昇給なしの会社について深掘りしています。もはやタダ働きの領域に入ってしまう前にぜひ読んでみてください。
関連:し…将来が見えない…3年働いて昇給無しはさすがにやる気出ない…
参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!