現場監督って長時間労働すぎる…
休みも少ないしマジでキツい…
もう辞めたいかも…
建築の現場監督、いわゆる施工管理の仕事ってマジでキツいですよね。
毎日の労働時間は早朝から深夜になるのは当たり前、残業代も固定されていて、ほとんどがサビ残。。
土曜は当たり前に工事で、日曜・祝日も工期によっては全て仕事なんて当たり前な環境。
この記事を書く僕も過去に設備サブコンの現場監督として5年半ほど働いた経験があり、建設業の闇深さとキツさは肌で体感したつもりです。
僕はあまりにキツくて耐えられず辞めてしまいました。。
この記事では当時の経験を思い出しながら書いています。
そのおかげで今は現場仕事から離れてスーツ着て営業マンとしてゆったり働きつつ、年収は現場監督時代より格段にアップしています。
そんな過酷な現場監督から抜け出し、心身ともに安定した状態で年収や休日など労働環境を改善する方法をまとめました。
✔️この記事でわかること
- 現場監督がキツすぎる3つの原因
- 現場監督によって失う人生で大切なもの
- 現場監督がキツすぎる時の対処法
✅この記事を書いてる人
名前:ひでよし 転職4回
社員5人の設備サブコンからプライム上場企業へ転職成功
年収、休日、残業、どれを取っても転職して良かったと感じる日々
「本ページにはプロモーションが含まれています」
建築の現場監督・施工管理がキツすぎる原因と失ってしまう大事なコト
現場監督がキツすぎる3つの原因
とにかく長時間労働
早朝から深夜まで現場監督の仕事はとにかく長時間労働がデフォルトになっています。
朝は7時とか誰よりも早く行って職人さんが現場に入れるように現場の解錠することから一日が始まります。職人さんって朝めっちゃ早いですからね。。
そこから現場と事務所の往復で、1日が一瞬で終わります。
現場によっては事務所が少し離れた場所になったりすると、往復の移動だけでかなり時間がかかりますよね。
夕方に職人さんが帰った18時頃から事務書類などの膨大な仕事を始めて終わるのが22時とか時には日付が変わるとかザラです。
そしてまた7時とかに現場を開けるという無限ループです。
実働で朝7時から23時で帰ったとしても、16時間も現場に拘束されている状態。
通勤時間を入れたら18時時間とか19時間とかになり、休む時間ってどこにあるの?って感じになります。
土日祝の休みが極端に少ない
冒頭でも書きましたが、工事現場って土曜がほぼ100%仕事なんですよね。
さらには日曜や祝日も工期によっては平気で仕事になります。
これらが普通になるのには明確な原因があって「工期最優先主義」というのがあります。
「施主と約束した工期は何があってもどんな手を使ってでも死守せよ」という暗黙の了解が現場にはあり、事故が起きたりどうしようもないトラブルでもない限り、工期のしわ寄せは全て現場監督に降り掛かってきますよね。
近年、4週8閉所の流れが動き出していますが、施主の理解など含めてもまだまだ完全に浸透するには時間がかかりそうです。
個人的にはそんなに簡単に、急に工期が延びることは考えにくいので、結局交代でも土曜は工事して工期最優先の慣習から抜け出せないだろうなと感じています。
仕事量が異常
施工管理の仕事の量は膨大過ぎます。
- 安全管理(安全の為に膨大な書類作成が必要)
- 工程管理(工期遅れは遅延金が発生するため死んでも守らなければいけない)
- 品質管理(施主・設計検査で指摘受けたらやり直しのため現場・図面チェック爆量)
- 近隣やクレーム対応(工事の騒音対策やクレームへの対応も全て)
- 予算管理(安全・工期・品質・クレームをクリアしながらお金も残さなければいけない)
マジでやる事多すぎで忙しくて目が回るってこの事を言いますよね。
しかも現場にいる職人さんからは毎日死ぬほど電話がかかってくるので、現場に付きっきりになりがちです。
ここの収まりどうなってんの?
クレーンはうちが先に使うんじゃなかったの?
図面はいつ出来んの?
材料いつ搬入されんの?
ここの作業はいつやればいいの?
こんな内容の電話が各職人さんからマジで5分おきくらいに電話がかかってきて、目の前の仕事をしようにも手につかない状態が当たり前になってしまう時もしばしば。。
そんなこんなでバタバタしていたら、次は現場所長から
「現場ばかり行ってないで安全管理の書類を早く作れ!」
「段取りは全部終わったのか!?」
「やることやってから現場の確認行ってこいよ!」
と説教されて怒られたり…
もうヤバい世界観でしたね。
現場監督によって人生で失う大切なもの
人生の時間
現場監督をしていた時はとにかく時間がありませんでした。
毎日の睡眠時間は4時間前後とか、アフター5なんて存在しないし、家には風呂とご飯だけのために帰る生活。
休みも日曜のみで、本当に何もできません。
人生の全ての時間が仕事に奪われてしまう状態です。
僕の場合、それだけ働いても残業代は固定されている場合がほとんどで、超過分は全てサービス残業になり「一体自分は何をやってんだろ」という不安を通り越して「無」の境地に入っていく感覚を覚えています。。
人としての心
あまりに過酷な環境なので、人に構っている余裕は完全に無くなります。
自分のことだけで精一杯すぎて心の余裕が無くなる事でどんどん尖った人間になっていきます。
誰かが困っていてもこれ以上やる事増えたら無理…と考えてスルーしてしまったり、ストレスから暴飲暴食などでどんどん体調不良になったり、心が死んでいく感覚です。
仕事にやりがいや成長など求めなくなり「とにかく今日一日をどう生き抜くか」という事しか考えられなくなり、感情が奪われていきますね。
これほど恐ろしい事はありません。
大切な人間関係
長時間労働によりプライベートな時間がほぼなくなることにより、友人や家族、恋人など大切な人間関係にヒビが入ってしまいます。
あまりに激務で時間がないので、友人と飲みに行ったり、恋人とデートしたりする時間も体力も残っておらず、休みは寝るだけになりどんどん人が離れていくような感じになりましたね。
これこそ、何のために働いているのか分からなくなるヤツです。
「会社のために頑張らないと」
という思考はこの時に完全に破綻したのを覚えています。
現場監督がキツすぎる時の対処法
社内での部署異動を願い出てみる
ゼネコンでの仕事って現場監督だけではありません。
会社規模にもよりますが、積算部や購買部など内勤としている仕事もあります。
施工管理は現場単位で出勤場所も変わるので、毎日決まった時間に本社出社する安定した働き方を望むなら内勤部署に異動を願い出てみるのもアリです。
内勤はみんなスーツ着て割とゆったり働いている印象ですからね。
普通の人は現場監督は辞めた方がいい
普通の人ってどゆこと?
建築が好きで、施工管理のモノづくりの仕事が大好きでずーっと現場にいても全く苦にならない建築オタクレベルの人以外は辞めた方がいいという話です。
現場はとにかく泥臭く心身ともに過酷な仕事です。
本気で好きじゃないと数年でメンタル崩壊する可能性がマジで高いですからね。
変態レベルで建築やモノづくりが好きじゃなければ現場ではなく違う形で建築に関わる仕事を探すべきだと思います。
異業種に転職する
現場監督が無理な場合、建設業から一旦離れて異業種に転職するのも選択肢のひとつとしてありです。
なぜなら一度違う仕事をする事で、建設業が良かったのか悪かったのかを判断する材料になるからです。
ぶっちゃけ建設業の人手不足は群を抜いて深刻なので、異業種に転職した後に「やっぱ建設業やりたいかも…」と思っても余裕で戻ってこれます。
異業種に転職とかできるの?
どうすればいいのかな?
異業種転職では、面接などでやった事がない仕事に対して、前職での経験をうまくアピールしなければいけないので、やや難易度は高めです。
その辺りを転職エージェントにサポートしてもらいながら、成功パターンを作り上げていく流れになります。
転職エージェントをうまく活用する
僕は過去に3回の転職でエージェントを利用しました。
そこで分かった事は労働環境を改善する、異業種など新しい挑戦などハードルが上がる転職活動になる時ほど転職エージェントを使わない手はないということ。
転職エージェントは利用者は完全無料で使えるので、金銭的な負担はありません。
その上で、サポートしてくれる内容は以下。
- 応募企業の情報開示
- 履歴書・職務経歴書の書き方と添削
- 企業分析・自己分析サポート
- 面接対策・模擬面接練習
- 面接時の日程調整全て
- 内定後の年収交渉
これらをプロのエージェントから手取り足取りサポートしてもらえます。
利用者はほとんど何もしなくていいので、転職活動に集中できるし、忙しくて時間がない在職中の仕事にも大きな支障がでなくて済みます。
現代の転職市場は売り手市場とは言え、自己流での転職はライバルが強くなっており難しくなっています。
以下の記事で、色んな業界に特化した転職エージェントをまとめています。自分のやってみたい業界の転職エージェントが見つかれば専門知識を持ったエージェントからサポートを受けられます。
参考にしてみてください。
》オススメ転職エージェント8選《特化型ごとに比較》20代〜30代向け
建築が好きなら
現場監督マジでキツいけど建築の仕事自体は好きだしなぁ…
という人は、建築に関わりながら現場監督ではない仕事がオススメです。
ゼネコン内の部署異動ではなく、僕がオススメするのは建設系のメーカーや付随する商社などです。
建設現場で使用される材料関係を製造供給するメーカーや付随する商社はホワイトカラーが多いのが特徴ですね。
例えば、メーカーなら
トイレのTOTOや空調のダイキン、鉄骨や鉄筋の製造メーカー、屋根や外壁材の建材メーカーなど、建設系メーカーは給料も休日も安定している所が多いので、現場に比べたらゆったり働けます。
また専門商社なら
伊藤忠系やJFE系などなど建築現場に携わっている専門商社は特約店も含めると数はめちゃくちゃありますからね。
しかも現場監督時代の知識や経験をめちゃくちゃ活かせるので、転職もかなりしやすいので、オススメかなと。
僕は実際に現場監督から建設系メーカーに転職しました。
建築業界は全体の業界でもかなり特殊なスキルや知識ゆえ、大手の転職エージェントサイトを利用するより、業界に特化した転職エージェントを使うほうがスムーズに転職活動が進みます。
建築業は、これまでの職歴やアピールするスキルや資格など特殊で専門的な内容が多いので一般のエージェントではせっかくの職歴を活かしきれない可能性が高いです。
建築業界で最短かつ最速で転職活動を成功させるには、日本最大級の建築業界専門の転職エージェントサービスの建築転職がオススメ。
建設業って職種などの専門性が高くて、一般的な転職エージェントでは扱いが難しく求人に差が出やすい分野になります。
その点、建築転職ならスーパーGCをはじめとした上場企業の非公開求人を多く扱っており、この業界で転職を考えるならまず登録しておいて間違いありません。
もちろん内勤の求人もあるので、希望の条件を伝えてどんな求人(条件や仕事内容)があるのか一度眺めてみるだけでも視野が広がり可能性を感じることができます。
サポートしてくれるエージェントが建築業界に精通しているだけで、各GCの特徴とあなたの適性を見ながら的確なアドバイスを受けられるのが心強いですよね。
まとめ
僕は現場監督の仕事を辞めた後は3つの違う仕事をしてますが、現場監督時代を超えるキツさはありません。
それほど当時の体験は強烈で、正直もう二度と現場監督の仕事はいいかなって思っています。
仕事って向き不向きがモロに出るので、向いてないなって思ったら早めに切り替えて転職するのがサラリーマンとしての最適解だと思います。
異業種に挑戦するのもよし、建設系メーカーや商社を狙うのもよし、そのまま現場監督を続けるのもよしだと思います。
最後は自分で決めることなので、僕のこれまでの体験を踏まえてベストな決断をする材料になれば幸いです。
以下の記事では、休日出勤の取り扱いについて法律を含めて解説しています。
関連:休日出勤が当たり前の職場は絶対におかしい!休日出勤をなくす方法
ぜひ併せて読んでみてください。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!