僕は38歳の時、家族(妻と2人の小学生子育て中)がいるにも関わらず、次の職場を決めないで会社を辞めました。ちなみにFラン卒の無資格男です…
この話をすると周りからは結構驚かれますが、僕にとっては人生において必要な時間でした。
今回は当時の事を思い出しながら、体験談をまとめていこうと思います。
「毎日しんどい」
「一旦仕事辞めて自由な時間を持ってゆっくり休みたい…」
と考えていても、家族や子供のことなど色んなしがらみや不安で身動きが取れないと考えている方の参考になれば幸いです。
✔️この記事でわかること
- なぜ辞めたの?
- 30代で次決めないで辞めるの怖くない?
- 限界超えそうなら一旦リセットする時間は必要
✅この記事を書いてる人
名前:ひでよし Fラン無資格男
2人の子育て中にも関わらず次を決めずに上場企業を辞めた過去
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【体験談】30代無資格男が家族持ちで次を決めず上場企業を辞めた時の話
なぜ辞めたの?
合わない環境だと人は一瞬でダメになることを体感した
世間的に見れば「上場企業で給料もそこそこいいし休みも多い会社を辞めるってどういうこと?」って思われるかもしれません。
しかし僕の経験から言えるのは、人は環境によって一瞬でダメになる弱い生き物です。
- クソ上司(パワハラやセクハラ)
- 話の通じない同僚(人間関係)
- 悪口や噂話など陰湿な雰囲気
- 向いてない辛すぎる仕事内容
- 終わるはずのないキャパオーバーの仕事量
これらの要素が重なったりすると、人の性格って簡単には変わらないはずなのに、一瞬で攻撃的になったり、憂鬱な気分でめちゃくちゃ暗くなったり簡単に豹変してしまいます。
もちろん同じ境遇で働いている人は他にもいますが、その人が問題なく働けることと自分が無理になるのは全くの別問題です。
〇〇はやってるのにしんどいのはお前だけじゃないんだそ!
って上司から言われた時は、できない自分を責めてただただ落ち込んでいましたね。
今思えば、人には向き不向きがあり、たまたまこの会社が合わなかっただけなんですが、当時は全てを否定されたようでりなりキツかったです。
会社という組織で働く以上、合わない環境ほどの地獄はありません。
心が限界だった
結論、自分の心が限界寸前でこれ以上続けたら心身共に取り返しがつかなくなると感じたからです。
大きな原因の一つとして人間関係が挙げられます。
とにかく人との波長が合わず、うまく馴染む事が出来ませんでしたね。
陰湿な意地悪とか、嫌がらせとかあった訳ではなく、単純に僕とその会社に属している人の相性が合わなかったって感じです。
でも合わなかったからって家族もいて次も決めずに辞められる?
正直どうなるか不安でしたが、このまま我慢し続ける方が精神的にも不安で、まだギリギリ踏ん張るパワーが残っている段階で辞めたいと思ったんです。
全ての力を使い果たしてから辞めてしまい、転職活動する気力さえ無くなってしまうのが怖かったということですね。
在職中に転職活動すればよかったんじゃ?
実は約2年に渡りダラダラとずっと転職活動を続けていました。
転職エージェントに登録していたので、定期的にオファーメールをチェックしたり、面談したりしてましたが、在職中の転職活動ってなかなか本気になれなかったんですよね。。
なんというか、気の緩みというか、追い込まれ感がないというか、、
「最悪落ちても、しんどいながらもギリギリ働けてるしなぁ」って感じで、尻に火がつかないと本気になれない性格もあり、面接も何となく受けては落ちてばかりいましたね。。
転職活動で落ちまくって、思考回路がおかしくなっていたかもしれません。
とりあえず辞めてから次を考えよう!
これが僕の出した答えでした。
30代で次決めないで辞めるの怖くない?
正直めちゃ怖い
正直めちゃくちゃ怖かったです。
そりゃそうです。
30代後半で2人の小学生の子供がいて、しかも当時奥さんは専業主婦。
毎月の支出は30万円オーバー、貯金は多少あるとはいえ、数ヶ月で無くなるレベル。
「もし一年以上次が決まらなかったらどうしよう…」
「次決まっても年収めちゃくちゃ下がったらどうしよう…」
「次の職場でもまた合わない環境だったらどうしよう…」
「奥さんに愛想尽かされたらどうしよう…」
これらの不安と恐怖はめちゃくちゃありました。
それでもこの状況で辞められた自分を今振り返ってもよくやったなと…
今考えると、まともな精神状態じゃなかったのかもしれません。
周りはマジでやめとけの大合唱
当然、辞める事を伝えた時の上司や同僚からは「ここ辞めるとかどうして?」とか「せめて次決まってからでもいいんじゃ…?」みたいな事をめっちゃ言ってもらいました。
普通に考えたらそうですよね。
いくら心が限界寸前でも、家族がいて次の仕事が決まってないのに上場企業を辞めるという人はかなりの珍しいヤツだったはずですから。
しかし、この決断を実際に実行してしまうほど、僕の心は限界だったという証明なのかもしれません。
限界超えそうなら一旦リセットする時間は必要
完全に心が破壊されてからでは遅い
次が決まってないのに会社を辞めて思ったのは、「心が完全に壊れてからでは取り返しがつかないんだろうな」って事でした。
辞める前からX(旧Twitter)で精神的に辛い状況の方のポストをたくさん見てて、本当にしんどい方は、そもそも会社に行けないし心が完全に破壊されて身動き取れなくなってしまった人をたくさん見てきました。
自分もあのまま我慢し続けていたら、同じように完全再起不能になっていたかもしれません。
家族がおり、守るものがあった僕はギリギリで大きな決断をしたのかもしれません。
もし、今メンタル的に辛く辞めようと考えている方で、上司が苦手すぎて相談するのもキツいならだな退職代行モームリを利用してみてください。
退職って結構な手間と精神的に負担がかかる作業です。
上司に退職を伝える→退職届提出→引き継ぎ→身辺整理→社内挨拶
退職代行モームリを利用すればわずか2万円で明日から会社に行かなくて済みます。
退職に必要なやりとりは全て退職代行がやってくれて、必要書類などは全て郵送になるので、精神的な負担はありません。
しかし、ここで真面目で頑張り屋な人ほど、
お世話になったしちゃんと直接上司に伝えないと…
先輩や同僚にも最後にちゃんと挨拶しないと…
引き継ぎやっていないとみんなに迷惑がかかる…
確かにそうなんですが「会社を辞める」と決断したなら、一番は自分のメンタルや体調を最優先にすべきです。
重要なのは、「辞める会社の心配」より「辞めた後どうするか」に意識を置くことです。
また早く次のステップを踏んだ方が自分のためでもあり、不安に思う家族のためでもあります。
本当に大事なものを守るための優先順位は間違えないように気をつけてくださいね。
何もしない時間の意味
会社を辞めてからは、もっと不安に押しつぶされそうになるかと思ってましたが、意外と何ともなかったです。
お金に関しては会社を辞めたら失業保険(給料の約6割〜8割)が少なくとも3ヶ月は出る補助のおかげで、徐々に貯金は減るものの絶望まで気持ちが落ちることはありませんでした。
というより、むしろどんどん気力が湧いてくるような感覚すらありました。
家族を背負う親父が無職にも関わらずです。
僕は新卒から就職し、約10年以上ずっと正社員として働く生活でした。
初めて毎日が日曜日みたいな生活で、何もない時間を過ごすという初体験です。
好きな時間に寝て起きて、子供の送迎や一緒にゲームして遊んだり負のプレッシャーを毎日感じて働いていた時とは雲泥の差を感じる日々。
これが僕にとってとても新鮮でした。
- 満員電車での通勤
- プレッシャーのかかる仕事
- 無意味な会議
- 社内での人間関係
- 残業ありきの業務量
ストレスになっていた全てのことから解放された時の気持ちはとにかく爽快で、貯金が減っていく不安を消し去るほどの破壊力でしたね。
これほどまでにメンタルひとつで、気持ちの持ちようが変わるという事を身を持って体感したのは、僕の人生にとってめちゃくちゃ大きな経験と財産になりました。
転職は意外と何とかなる
そんな生活も1ヶ月、2ヶ月と過ぎていくと徐々に「このままで大丈夫か…?」と思い始めます。
そりゃそうですよね。
失業保険があるとはいえ、この時点で一家の収入はゼロですから。
奥さんも口には出さないですが、不安そうな表情だったりする事が増えてきた気がしたので「そろそろ仕事探すかな」って感じで就職活動を再開することになります。
ここで僕は気づきました。
過去の転職活動と全く違う点、それは心も体もしっかりと休めてエネルギーがかなり回復していたということです。
しかも状況は崖っぷち。
ここで本気にならずにどこで本気出すの?状態です。
ずっと登録だけして放置していた転職エージェントからのオファーメールを洗い出し、可能性を感じる企業に応募しまくりました。
そしたら日本最大手企業のグループ会社の目に留まり、面接を経て今はその会社で働いています。
思い立ってからここまで約1ヶ月です。
人間、本当に追い詰められた時に出る火事場の馬鹿力ってあると思ったし、それ以上に「何もしない時間」というのは必要なんだなと知ることが出来ました。
「思い悩む人はとりあえず会社辞めてください」とは無責任に言えません。
しかし、もし今同じようにこのまま今の会社を続けるか本気で悩んでいるなら「辞めてみる」という選択肢もあるという事を知ってもらえると幸いです。
マジで会社辞めたくらいで人生終わりません。むしろ新しいスタートです。
しかし、それでも背負うものがあるので、不安に感じてしまうのは当然ですよね。
僕の経験から言えるアドバイスは、
「会社を辞めたら失業手当が3〜4ヶ月間出る→ここで一旦ゆっくりする時間を持つ→転職エージェントに登録だけしておく→求人を眺めてボーッとしてみる」です。
この「ぼーっとする時間」ってめっちゃ大事で、このタイミングでやってみたい仕事や会社に出会える確率が上がると思っています。
普段忙しく毎日過ごしていると、そもそも転職先をじっくり探す時間もないし、自分が本当にやってみたい仕事を考える余裕もないはず。
だからこそ、一旦足を止めてゆっくり過ごすことで「見えてくること」ってたくさんありますからね。
転職エージェントは以下の記事で専門分野ごとにまとめています。
転職エージェント選びの参考にしてみてください。
まとめ
30代で次決めずに辞めるのは自分の心と向き合って相談した結果です。
全てがぶっ壊れてからじゃ遅いし、取り返しがつかないっていうのは間違ってないはず。
一旦「何もない、何もしない時間を過ごす重要性」に気づけたし、「人生は仕事だけじゃない」とも気づけた。
心も体も休めてエネルギーが回復したら就職活動は案外すんなり進む。
多分、気力があると表情や声に表れるから面接官にも好印象に映るんでしょう。
しかも無職で面接来てるから「内定出したら高確率で辞退せずに来てくれそう」という付加価値のおまけ付。
同じような境遇の方がいるなら、まずは自分の心と向き合って正直に自分はどうしたいか?を突き詰めてみてください。
素直にその気持ちに従うといいと思います。
また以下の記事では、サラリーマンの働き方の最適解を知るべく、中小企業と上場企業の給料や休日について調査し比較してみました。
関連:サラリーマンの命である給料と休日を中小企業と上場企業で比較してみた
ぜひ併せて読んでみてください。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!