中小企業と上場企業の給料ってどれくらい違うの?
この記事を書く僕は中小企業と上場企業のどちらでも働いた経験があります。
ぶっちゃけ同じような仕事をしているのに「ここまで違うの?」ってくらいの給料格差がありました。
この経験から「サラリーマンはどの環境(会社)で働くかによって仕事の出来に関係なく給料(年収)は決まるので働く場所にこだわりましょう」ということを伝えたいです。
現在中小企業で一生懸命働いているのに「給料安いな…」「頑張りが報われないな…」と感じるのは、働く場所を間違えている可能性大です。
みんなが気にする「スキル」や「資格」などの差って実はそこまで年収に大きく影響しません。
「転職するには〇〇の資格を取ってから…」みたいな事を言っているとあっという間に転職のチャンスタイムを逃してしまいます。
この理不尽とも言える状況をまず理解することが、下剋上転職の第一歩と考えます。
✔️この記事でわかること
- 中小企業と上場企業の給料格差
- 40年働いて生まれる生涯賃金の差
- 給料は実力よりも環境で決まる(経験談)
- 3ヶ月の頑張りで数十年のメリットを得るべき
✅この記事を書いてる人
名前:ひでよし Fラン無資格男
転職4回経験者
社員5人のブラック会社からプライム上場企業へ転職し年収150万UP達成し人生が楽に《MAX年収700万円》
【経験者】同じ仕事なのに…中小企業と上場企業のエグい給料格差を解説
中小企業と上場企業の給料格差
まずは給料格差を数字で見ていきます。
厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、男女別の給与月額の平均は以下の通りです。
大企業 | 中企業 | 小企業 | |
男性 | 37万7,100円 | 33万1,700円 | 30万2,400円 |
女性 | 26万6,400円 | 25万3,100円 | 23万2,900円 |
これを見て何を感じるでしょうか?
これを見ると、どこに所属すれば高い給料がもらえるかは一目瞭然ですよね。
大企業と小企業では毎月74,700円も違います。年間で896,400です。ボーナスを含めると余裕で100万以上差がつくわけですよね。
極端な言い方をすれば「所属している会社がどこか?」だけで仕事を頑張っても頑張らなくても年間100万円以上もらえるお金が違うんですよ。
そんなこと分かってるよ…
でも大企業に入れる人は賢くて優秀な人間だけでしょ?
と思うかもしれません。
しかし僕の経験上、大企業にも信じられないほど仕事できない人、時間にルーズな人、適当ですぐに人のせいにしてきたりする人もたくさんいました。
むしろ中小企業時代の方が「優秀」と言える人は多かったんじゃないかとすら思います。
しかしそんな人ほど、
「私なんかが上場企業に入れるわけないよ…」
的なことを言う人が多い印象です。
自分で無理と決めつけて可能性を諦め、現状に甘んじている人がめちゃくちゃ多いなって思います。
ちなみに大企業と中小企業の定義については以下。
大企業と中小企業の違い
中小企業基本法では、業種ごとに常時使用する従業員数を定義しています。
具体的には、小売業が50人以下、サービス業や卸売業が100人以下、製造業や建設業、運輸業やそのほかの業種が300人以下です。社員数が中小企業を定義する人数を超えた場合、大企業に分類されます。
中小企業は日本の企業数の99.7%を占め、中小企業で働く人は全従業者数の68.8%です。
日本において小規模企業は全企業の87%を占めており、一口に中小企業といってもほとんどが小規模企業というわけですね。
なので、確率的に今中小企業で働いているというのは、ごく普通のことであって何もおかしなことではありません。
しかし世の中の仕組みとして、お金と時間に余裕があるのは間違いなく大企業(上場企業)なんですよね。。
「貧乏暇なし」の人生から抜け出すには所属する会社、資本主義のルールを理解し行動しなければいけません。
40年働いて生まれる生涯賃金の差
驚愕の3,500万円以上の差
先ほどの平均月収の大企業と小企業の男性で比較してみると以下の通り。
大企業:377,100円×12ヶ月×40年=181,008,000円
小企業:302,400円×12ヶ月×40年=145,152,000円
単純計算で月収だけを計算してもその差は35,856,000円となり、地方なら家を建てられる差になっています。
ここにボーナスや福利厚生などは含めていないので、その差はもっと大きくなります。
40年間を会社に捧げて一生懸命働いて、ここまで大きな差があるの…
って感じですよね。
しかも上場企業の方が休みは多いし、残業は少ないし、残業したとしてもきっちり1分単位で残業代は支払われるし、社員への待遇がこんなに違っていいの?ってくらい違いますから。
これを知った上で、世の中理不尽だと不平不満を言いながら今の環境で働き続けるモチベーションを保てるでしょうか。。
給料は実力よりも環境で決まる(経験談)
上場企業の雇用体系は、基本的に年功序列を採用している企業がほとんどです。
巷では「ジョブ型雇用が」なんて言われていますが、まだまだ一部の企業だけです。
現実は社歴が長ければ長いほど給料が高くなっている会社がほとんどなのが実情です。
もちろん50代で役職などに就いていないとその後は下がっていきますが、働き盛りと言われる20代〜40代までは、成果など関係なく毎年数千円〜数万円程度の基本給は上がっていく場合がほとんどです。
いや、そもそも毎年の昇給とか普通にないけど…?
という方は、以下の記事で昇給無し環境の問題点と解決策をまとめています。
話を戻すと、年功序列であれば会社に所属しているだけで毎年勝手に給料が増えていきますからね。
この恩恵はじわじわ効いてきます。。
毎年10,000円上がれば10年で基本給が100,000円上がりますからね。
基本給はボーナスにも大きく影響しますし、毎年1万円でも昇給があるというのは大きなモチベーションにもなりますよね。
僕が中小企業で働いていた時は、上場企業の倍以上の時間働いても、毎年の昇給はなかったですし、ボーナスも出たり出なかったりで社長の気分次第的な部分も多かったですから。。
いかに「どの会社に属しているか?」がサラリーマンとして勝ち組になるかどうかを決めてしまうのが現実です。
その弊害として会社規模が大きくなればなるほど「働かないおじさん」が増えます。
向上心もなければやる気もないし、ただ言われたことを最低限のらりくらりこなしているだけ。
それでも余裕で年収600万とか700万とかもらっている人は僕の周りにも普通にいます。
中小企業で鬼残業や休日出勤してがむしゃらに頑張って課長や部長になって、やっと600〜700万を目指すくらいなら、早い段階で上場企業に入る方が長期的に見ても心身共に安定して給料も上がることは間違いないです。
僕は過去に所属していた中小企業にずっと居続けていたら、多分結婚も子供も諦めていた人生だったでしょう。
それほど「時間もお金もない常に追い詰められたような人生になっていただろうな」と容易に想像できます。
3ヶ月の頑張りで数十年のメリットを得るべき
上記した通り、なるべく早い段階で上場企業の安定した会社に滑り込むことがサラリーマンとしての勝ちパターンになります。
僕は学歴も資格もない人間でしたが、転職活動ではポイントだけを押さえた準備によって上場企業に入ることができました。
転職活動を成功させるには職歴と面接での準備に尽きます。
ここさえしっかりと押さえれば、Fラン卒かつ資格なしでも上場企業に入ることは割と余裕だったりします。
実際に僕はそれを体現しました。
具体的にどんなポイントを押さえればいいのよ?
やることはとてもシンプルです。
- 転職エージェントに相談(最低2社は登録)
- 自分の入りたい業界や職種など希望を伝える
- 希望に沿った求人票をもらう
- 応募→面接を受ける
- 内定→入社時期や年収交渉
- 現職へ退職を伝える
この6項目で完了です。
多くの人は、これらを大体3ヶ月程度頑張れば転職活動はほぼ終わります。
早い人だと1ヶ月とか最短2週間で終わってしまう人もいますね。
転職活動を3ヶ月ほど頑張ってみることで、
- 年収アップ
- 休日の増加
- 有給の取りやすさ
- 残業が少ない
- 楽なノルマ
- 時間に余裕があり社員みんなが優しい
- 人間関係もギスギスピリピリしていない
など、サラリーマンとして長く働く上で、これ以上ない環境を手にいれることができる可能性を秘めているという事を忘れないでください。
そのためにはまず行動しないと何も始まりません。
転職を検討している人は世の中にたくさんいますが、一歩踏み出して実際に行動する人はおそらく100人に1人くらいじゃないでしょうか。
みんな行動するのは怖いし、面倒だし、現状維持が一番楽なはず。
しかし10年後、20年後も今の環境を想像して不安を感じるなら1年でも早いうちに一歩踏み出してみてください。
また、転職は年齢が若い方が有利なことは間違いありませんし、新しく何かにチャレンジする選択肢も20代の方が圧倒的に多いです。
40代で未経験での転職って聞くと結構難しそうですよね。
僕は過去に3回転職エージェントを利用してきました。
今の時代転職エージェントの力を借りずに自己流での転職活動で内定を得るのはかなり難しくなっています。
なぜなら多くのライバルはプロのエージェントからのアドバイスや情報を駆使して万全の準備をしているから。
※厚生労働省令和3年度職業紹介事業報告書の集計結果(速報)によると年間およそ60万人弱の人が転職エージェント経由で転職を成功させています。
これだけ転職エージェントを利用する人が増えると、プロのサポートを受けることで転職者のレベルも当然上がっていきますからね。
その中でしっかりと準備し、企業へ上手くアピールしていかないといけません。
じゃあどの転職エージェントを選べばいいの?
という方に、業界や職種ごとに専門性の高いオススメの転職エージェントをまとめました。
自分に合うエージェントがきっと見つかるはず。
せっかくここまで読んでくださったので、ここで何も行動せず後から後悔することだけは避けてくださいね。
まとめ
最後に、
「あなたの職業はなんですか?」と聞かれてあなたは何と答えますか?
実は、日本人のほとんどが会社名を答えるそうです。
職業を聞かれているのに会社名で答えるのは、よく考えたら変な感じしますよね。
世界で同じことを聞いたら、スキル(プログラマーとかセールスなど)を答えるそうです。
それだけ日本人はどの会社に属しているかがステータスであり、労働環境の良し悪しは全て属する会社によって左右されるという現実を知る事はとても大事です。
この現実を知らないまま40代や50代になって「今の環境でいくら頑張って結果を出しても全く報われない」という絶望に遭遇してほしくありません。
気づいた時が行動すべきです。自分を信じて1歩を踏み出してみてください。
この記事があなたにとって何かのキッカケになれば幸いです。
また以下の記事では、僕が体験した中小企業と上場企業の世間体の違いとメリットについて解説しています。
ぜひ併せて読んでみてください。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!